人間は欲の塊です。もちろんわたしもです。いろいろな欲でかわいそうな運命を生きる無垢な命がたくさんあります。
わたしがこのブログで最初に書いた記事でもお話ししましたが、人間によってせっかく生まれてきた命を1つでも救いませんか?
いちじくちゃんの楽しみ
わたしの仕事の同僚のTさんは、5歳になるミニチュアダックスフントのさくらちゃんという女の子をとても可愛がっていました。
もともとワンコが大好きで、しかもリクと同じダックスなので犬談義をいつもしています。
ところが、そのさくらちゃんは異変があった数日後に急死してしまいました。
いまでも原因不明で、もともとの血族で疾患があったのかも?
その後、まったく元気のなかったTさんですが、ある里親募集サイトで運命的な出会いをしました。
さくらちゃんと同じ歳でお誕生日も1ヶ月だけ違う毛の色も近く、その女の子にほとんど一目惚れ状態でした。
Tさん家の新しく家族になったミニチュアダックスの女の子。名前はいちじくちゃん。
長寿になるという果物の名前から付けたそうです。
家族になった頃はものすごく痩せていて、周りの物音にも敏感に怯えていました。
(写真はその頃のいちじくちゃん)
いちじくちゃんは何度も出産経験があるようなので、たぶんどこかのブリーダーからの保護犬なのでしょう。
お散歩も最初はまったく出来ず、外にも出してもらえてなかったような感じだったそうです。
ただ食事やおやつをあげると、必死に食べていました。
骨と皮だけしかないような身体から見れば、食事もロクに与えられていなかったことがうかがえます。
そのせいか、食に対しては現在でも特に必死で。
体重も当初は3.3キロだったのが現在は5キロと、この1年でかなり増えました。
獣医師が腰痛を指摘するほどです。
急激に体重が増えたんですね~
現在はお散歩もできるようになってきました。
まだ物音にびっくりすることもありますが、比較的落ち着いて歩けるようになりました!
パティは元気です!
パティのことはちょいちょい書いていますが、父から聞いた話をもう少し書きますね。
パティをペットショップで買った家族。まだお子さんも小学生低学年くらいでした。
パティがその家では初めてのわんこ。
最初は可愛がっていたでしょう。
でも生き物ですから、食べたら出ますよね。子犬ですから好奇心からいたずらもしたでしょう。
そういうしつけをキチンと出来ず、手や足をパティに出しました。
しつけという名の虐待です。
その後、その飼い主の奥さんの実家に捨てられました。
実家には飼い主の奥さんの母親と姉とネコが住んでいました。
飼い主の奥さんから虐待されて捨てられた1歳くらいのパティには、もう人間の大人の女性が怖くて仕方なかったでしょう。
その家でも懐かないからこのまま野良として離してしまうか、保健所に連れて行くか‥そこまで話し合われていたそうです。
知り合いだった父はパティを引き取り、一緒に生活を始めました。
散歩中の交通事故。
父は骨盤骨折で瀕死の重症、パティは奇跡的に無傷でした。
ショックを受けたパティは近所のお散歩仲間のミニチュアダックスのカレンちゃんの家に逃げ込みました。
父とパティの生活は散歩中の事故に遭うまでの6(~8)年間だけでしたが、とても幸せだったと思います。
事故の翌日からうちに来て、最初はわたしに対してかなり牙を剥きました。
もう手がつけられないほど警戒し、特に手を出せば穴が空くほど噛まれました。
パティにとって手は怖いものでした。
事故のことをきっと理解できていないパティに、なんとか父と再会させてあげたいと思いました。
父に会えば、いろんなことを理解できると考えたのです。
10月中旬に事故に遭った父とパティ。
再会できたのは年明けでした。
まだ歩けない父でしたが、病院の駐車場の隅でやっと再会できました。
きっと賢いパティはいろいろなことを感じ取ったでしょう。
もう父といっしょに暮せないことやお散歩できないことを…
(上の写真と最初の写真はその時の物です)
少しずつ少しずつ、わたしたち家族を理解してくれたパティ。
わたしたちもパティを理解しました。
警戒を完全にしなくなるまで、3年ほどかかりました。
たまにトラウマなのか、何かでスイッチが入って威嚇することもありましたが。
現在もよぼよぼしてますが、パティは元気に生きてます!
生きているんですよ‼️
人間の愚かさ
いちじくちゃんもパティも、人間の身勝手な行動で不幸な時期がありました。
2匹にとって、いま幸せかどうかは聞けないのでわかりませんが、少なくとも以前の状況よりは良くなっているはずです。
「愛玩犬」という言葉をご存じですか?
わたしはこの言葉が大嫌いです。
取りようによっては「かわいいワンちゃん」とか「小型犬」とかの意味ですが、字が嫌いなのです。
犬はおもちゃじゃないし、もてあそぶものでもありません。
わたしたちと同じように心を持って生きています。
全部を救うことは不可能です。それはわかっています。
子犬ではなくても、ちゃんとこちらの言葉を理解できますし心が通じて絆も生まれます。
里親ってとても良いものですよ!
年齢や生活環境の変化もありますが、最期まで無垢な命たちに食べ物と温かい寝床と愛情を与えてあげませんか?
(上の写真はいちじくちゃんです。安心してますよね。)
わたしたちの心も、この子たちに癒されますよ。
まとめ
心無い人間が起こす行動で、まったく罪のない命がいつも危険にさらされています。
いちじくちゃんやパティのように、里親に引き取られる子はまだまだ少ないです。
救える命は少ないですが、1つの行動で1つでも命が救えるのです!
里親は確かに覚悟が必要です。みんな怯えてますし威嚇もされます。
でもそれはわたしたち人間が与えたもので、癒せるのもわたしたち人間です。
パティは推定ですが14歳(~16歳)です。はっきり言ってよぼよぼです!おじいちゃんです!
最初にうちに来たときはとにかく反抗的でした。わたしも何度も大泣きしました。
それがいまでは、もうかわいくてかわいくて!
おじいの可愛さにもうメロメロです!!
あなたが救える命が必ずあります。
もし里親に興味をお持ちでしたら、勇気を出して一歩踏み出しませんか?
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