我が家に家族として迎えたからには、必ずお別れのときが来ます。
ハッキリ言って考えただけで涙が出てきますが、今回はあえていずれ来る別れのときのことを書いていきます。
血縁なんて関係ない
人間は、身内(血縁)には優しく他人には厳しくという人が多いように思います。
(決してそういう人ばかりではありません)
そして身内だとしても邪魔者とまでは言いませんが、歳を負うごとに扱いが雑になっていきます。(よかったらこちらの記事もお読みください)
当たり前ですがわんこやにゃんこ、ペットとは血の繋がりがありません。
家族に迎えた頃は、仔犬だったら小さくてまんまるでふわふわで天使のようだったでしょう。
成犬だったら可愛さもありますが、その子の過去に共感したり美味しい食事や暖かい毛布・寝床を与え優しく接してあげたでしょう。
年月は過ぎ生きていくうちに、自分の周りや環境も変化するでしょう。
年老いたわんこたちを、大切だった家族を保健所に連れていく人間がいます。
おかしいですよね‥
人の心は変わっていきます‥
この子たちは人間が好きで、人間を頼って生きています。
一度飼われた子は野生には戻れません。
人間に酷いことをしてるわけではなく、人間がこの子たちを不幸にしているのです。
そんな人間ばかりではない事はわかっていますが、後を絶たないのです。
救う人間は増えていますが、みんなを救うことはできません。
せっかく出会えた縁、家族として一緒に過ごした日々。
簡単に棄てないで欲しいです。
いままでのわたしの家族
わたしの家では、わたしが生まれる前からペットを飼っていました。
記憶を辿りますが‥
犬種はわかりませんが、茶色の毛の長い小型犬。「チン」っぽいわんこリカちゃん
外飼いの雑種のわんこのコロちゃん
猫も2~3匹いました。たしかミケとトラと白黒のブチの子
コロちゃんがどこかで仕込んできて生まれたシロちゃん
ヨークシャテリアの太郎(1代目・2代目)
三毛の美猫、ハナちゃん
外飼いの雑種の首領(ドン)ちゃん
ここから猫ばかり呼び名で、さっちゃん・ちゅらさん・ようちゃん
ちゅらさんとようちゃんのこどもたちで、お兄ちゃん・おくろにゃん・てんこ・とらみ
みーくん・なっちゃん・むっちゃん・きこちゃん・くろちび
他、鳥が数種類と金魚や鯉
結婚して家族として迎えたミニうさぎのレイすけ・ルイくん、
ネザーランドドワーフのショコちゃん
そして現在の愛犬であるMダックスのリクとパピヨンのパティ
最期まで看取れた子もいれば、逃げてしまったりいなくなってしまった子もいました。
子どもの頃にいたペットたちは、わたしも子どもだったのでどうしてやることもできませんでした。
医療も今よりはぜんぜんでしたし、病気や事故で急死した子もいます。
わたしが生きてきて、ペットがそばにいなかった時間はかなり少ないです。
どの子とも多かれ少なかれ思い出があります。
小さいときのペットとの思い出って、心に残ります。
家で看取れた子のことは、その時のイメージが未だに残っています。
これはとても大切なことではないでしょうか?
ペットたちは、いろいろな経験を大人にも子どもにもさせてくれていますね。
家族に迎えたからには
ペットショップで仔犬を買ってきた
知人やご近所から譲ってもらった
里親になって新たに迎えた
いろいろな理由で家族として迎えますよね
最初はお互いに大変です。
その家その家でルールもあるでしょうし、環境も変化します。
人間とは違いますが、わんこもにゃんこも他のペットたちも、それぞれ大変です。
それでも何年も一緒にいると、お互いに通じる物が出てきます。
我が家のパティは、うちに来て丸7年経ちました。
最初の頃はとにかく威嚇されて。
大人の女性に怖いことをされた過去があるパティにとって、わたしは得体のしれない敵ではないかと思っていたんじゃないかな。
わたしの手のひらに乗せたおやつは絶対に食べませんでした。
お散歩に行くのもご飯をあげるのもわたしですが、わたしの行動をずっと監視するように見てましたし、わたしがそばにいるときは寝るということをしませんでした。
それくらいトラウマがあったのです。
わたし自身、予防接種を1つも受けていないパティに対して、破傷風ワクチンを接種しました。(これはわたしの父の怠慢です)
気を抜いてそばに行くと、わたしの手を穴があくほど力いっぱい噛みました。
そんなパティがわたしを受け入れてくれたのは、家族になってから3年かかりました。
うちの子になってパティが幸せかどうかはわかりませんが、わたしが引き取らなかったらきっと保健所に送られていたでしょう。
介護は大変です。良いことばかりがあるわけではありません。
介護は綺麗事ではないです。
外出しているときや少し目を離したスキに、目の見えないパティが自分の落とし物(う〇ち)を踏んでしまって部屋中が凄いことになっていることもしばしばあります。
わたしたちもしてあることを知らずに、普通に落とし物を踏むこともあります。
夜中の徘徊で眠れないことや、嘔吐まみれになることもあります。
…でも、
目も鼻も耳も足も老化してしまったパティは大好きなお散歩には行けませんが、たまに外に連れていくと目を細めて匂いをいっぱい嗅いだりして外を感じています。
ジャーキーや缶詰が大好きだったパティは歯が悪いので、もうスープ状のものしか食べられませんが、水分補給と同時ですが1日に数回頑張って食べてくれています。
回数が多い食事は確かに大変です。でも
わたしや娘たちの存在を確認したり、リクが吠えると一緒に吠えたりしています。
パティは元気に生きています。
できればどこかで時間を止めたいくらいです。
前にブログで小型犬は人間の年齢だと、年に4つ歳を取ると書きました。
ということは、3ヶ月で1つ歳をとります。
3ヶ月なんてあっという間です。
「暑い夏は越えられたから、次は寒い冬を越えようね」
そんなこんなで1年もすぐ過ぎてしまいます。
里親のブログでも書いていますが、人間の都合や欲で生まれてきた罪のない命です。
その従順な命を棄てないでください。
どうか最期の時までそばで見守ってあげてください。
たくさんの「ありがとう」(まとめ)
わたしたち人間は、住環境が変わります。
就職したり・結婚したり・子供ができたり、転勤したり・同居家族が増えたり・病気になったり‥人それぞれいろいろありますよね。
ペットたちを家族に迎えたときには、そんなふうに変わる将来を考えられないでしょう。
わたしもまさか離婚することになるとは、思っていませんでしたから。
元旦那さんとの話し合いで、「出て行くなら一人で出て行け」と言われました。
娘2人とわんこ2匹を連れて行くと、生活が苦しくなることは明らかでした。
でももし置いていったらどうなっていたでしょう‥
パティはうちに来たときには、経過観察でしたがすでに心臓を患っていました。
土日は休みですが、早朝に出勤し夜遅くに帰宅する人だったので、お散歩も平日は難しいでしょう。
心臓の弱いパティはわたしの父から譲り受けたわんこなので、もしかしたら体調が悪くなっても病院には連れて行ってはもらえなかったかもしれません。
キチンと治療させてもらえていたとしても、体調が悪く毎日点滴に通わなければいけなかったパティを連れて行くことはできなかったでしょう。
わたしの中で、娘たちとわんこたちを置いて行くという選択肢は最初からありませんでした。
パティのわたしへの接し方が変わったのは、わたしがみんなを連れて家を出たときからです。
賢いパティがすべてを理解できたとは思いませんが、住環境を変えられてしまったけど棄てられなかったことでパティからの信用を得られたのではないかと思っています。
わんこも歳をとります。
大好きだったお散歩が行けなくなったり、家の中をぐるぐる回ったり、寝たきりになってしまうかもしれません。
たくさん笑って絆が強くなって思い出が増えると、わんこは飼い主さんへの恩を忘れませんし、身体が悪くなってもそばにいることで安心できます。
たくさんの「ありがとう」を伝えられるよう、最期のときまでそばにいてあげてくださいね。
1匹でも多くの子が、幸せに虹の橋を渡れますように。
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